「起業したいと思っているけれど、資格がないので不安」
「独立・開業するのに資格は必要なの?」
起業するにあたり、このように大きな不安を抱えていませんか?
起業内容によっては資格の必要な場合がありますが、不要な業種もあります。
しかし資格があることで、経営が有利に進められる可能性が高くなるのも事実です。
受験勉強で知識が増え、資格を所有することで社会的に信用を得やすくなるからです。
今回は起業を成功させるために、あると有利な資格を6つ紹介します。
資格不要で起業できる業種も合わせて紹介しますので、これから起業を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
起業する際におすすめの資格
起業するのに、必要な資格はありません。しかし資格があることで業務がはかどったり、経費が抑えられたりするなどのメリットがあります。
業種ごとや経営全般に活かせるおすすめの資格は次の6つです。
- ウェブ解析士
- 宅地建物取引士
- 中小企業診断士
- ファイナンシャルプランナー
- 日商簿記
- 第二種電気工事士
それぞれ詳しく見てみましょう。
IT関連の起業に有利な資格「ウェブ解析士」
ウェブ解析士とはウェブ解析ができる専門家として認められた資格のことです。
ウェブ解析とは事業の成果へつなげるためにさまざまなデータを活用し、サイトをより集客力のあるものへとアップデートしていくこと。
ウェブ解析士はウェブマーケティングの基礎を学びたい人に、オススメの資格です。
現代では中小企業でもHPを作成するのが普通になりました。ウェブ解析士の資格があれば、より集客できるHPへのアップデートも可能です。
資格取得後はフォローアップ試験があるので、常に最新の情報を得られます。
webのコンサルタントとしての能力があるアピールになるので、IT起業の際に、取得しておきたい資格の一つです。
不動産業界の起業に必要な資格「宅地建物取引士(宅建)」
宅地建物取引士とは不動産取引の専門家として証明できる国家資格です。
宅建士の試験に合格後、登録実務講習を修了または2年以上の実務を積んでいれば宅建士として登録が可能。その後「宅地建物取引士証」が交付されれば、宅建士として業務に携われます。
宅地建物取引士(宅建士)はその資格を持っている者にしかこなせない、3つの独占業務ができるようになります。
- ・重要事項の説明
不動産売買を契約する顧客に、契約書の内容についてわかりやすく説明する業務 - ・重要事項説明書への記名・押印
- ・契約書への記名・捺印
不動産の売買は多額の金銭のやり取りが発生するものです。宅建士は不動産の知識がない一般の顧客にも、契約内容をわかりやすく説明する役割を担っています。
宅建士として起業するには、事務所や設備にかかわる費用、全国宅地建物取引業保証協会への加入などで、およそ400万〜1,000万円かかります。
不動産業で起業したいと考えているなら、宅建士はぜひ取得しておきたい資格です。
経営に有利な資格「中小企業診断士」
中小企業診断士とは中小企業の適切な経営のため、診断や改善策の助言ができる専門家として証明する国家資格です。
仕事内容は資料や企業の説明などから問題点を見つけ、的確な判断力と経営の幅広い知識をもってアドバイスをしていきます。
難易度の高い資格なので、取得することで顧客や社内から信用を得られるメリットも。
経営のプロとも言える中小企業診断士。会社の経営目標を達成するために、多くの知識だけでなく、臨機応変に対応できる能力を必要とします。
中小企業診断士は業種を問わず、起業に有利な資格と言えるでしょう。
お金の知識を増やせる資格「ファイナンシャルプランナー(FP)」
ファイナンシャルプランナー(FP)とは人生のマネープランを立て、アドバイスをする専門家のことです。
FPの資格を取ることで、金融・不動産・住宅ローン・税制・保険・年金・相続など、人生に関する広範囲な知識を習得できます。
FPになるには2種類の資格があります。
- ・ファイナンシャル・プランニング技能士(1〜3級)…国家資格
- ・CFP資格とAFP資格…日本FP協会が認定した資格
FPになれば、経営上のお金にまつわるさまざまな問題の解決を目指せます。
適切な資産運用や保険のリスクマネジメントなどの知識は、起業する際に大いに役立ちます。
経理に強くなる資格「日商簿記検定」
日商簿記は経営活動の記録・計算・整理し、経営や財政の状態を明らかにするための知識を有する資格のことです。簿記の資格は1級〜3級、初級があります。
2級以上の資格があれば、会社の通知表とも言える財務諸表を読めるようになり、経営状況が理解できます。起業するなら、基本的な会計知識はぜひ取得しておきたいもの。
工業簿記や商業簿記の知識も身に付くので、製造業で起業したい人は特にオススメの資格です。
簿記の資格があれば税理士に頼まなくても確定申告ができるようになるので、経費の節約になります。また自分で確定申告することにより、経理の細かいところも見えるようになるメリットも。
お金の流れを自分の目で確認できるようになるので、簿記はさまざまな業種の起業にあると有利な資格です。
電気工事の起業に役立つ「第二種電気工事士」
第二種電気工事士とはビルや一般家庭、工場や商店などで、600ボルト以下の電気工事をするために必要な国家資格です。
第二種電気工事士の資格があると、コンセントの設置や屋内の配線や照明の取り付けなどが可能になります。
資格を生かした仕事は建築現場での電気工事がメインとなりますが、中にはビルのメンテナンスを任されることも。第二種電気工事士は、活躍できる場の多い職業です。
建物や電気があれば電気工事士の需要はなくならないので、長く働ける資格として人気があります。
起業するのに必要なスキル
起業するのにあると役立つ資格を紹介しました。
上記の資格は起業する際にあると有利なものですが、以下のスキルも身につけておくとよいでしょう。
- コミュニケーションスキル
- マーケティングスキル
- ITスキル
コミュニケーションスキル
起業するうえで重要なのが、コミュニケーションスキルです。
ビジネスにおいて、信頼関係は非常に重要です。信頼関係を作るには、相手とのコミュニケーションをうまく取る必要があります。
コミュニケーションには自分の考えを伝え、相手の思いを受け取る言語コミュニケーションと、表情やしぐさ・体の動きなどでやりとりをする非言語コミュニケーションがあります。
これらのコミュニケーションスキルを身につけ、顧客や社員との信頼関係が築けるようになると、仕事上さまざまなメリットがあります。
- ・人脈が広がり、営業範囲が広がる。
- ・正確な意思疎通ができるため、仕事を効率よく進められる。
- ・相手の立場に立った提案をすることで、顧客満足を得られる。
仕事の成果を出すために、コミュニケーションスキルは欠かせない能力と言えます。
コミュニケーションスキルに関する書籍は数多く出版されているので、まずは手に取りやすい本で学習してみてはいかがでしょうか。
コミュニケーションスキルに役立つ本を、2冊紹介します。
【人は話し方が9割】
「人と話すのが苦手」「会話の具体的な実践例が知りたい」。このようなお悩みがある人に、オススメです。
職場だけでなく家族や友人とのコミュニケーションにも使えるような、話し方のコツが書かれています。
【仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?】
ビジネスでのコミュニケーションに悩む人へオススメです。コミュニケーションという抽象的なものを、わかりやすく具体的に説明しています。
この本ではコミュニケーションスキルの身につけ方や、能力を高めるために日頃からできることなどが学べます。
マーケティングスキル
顧客満足を得るためには、マーケティングスキルがあるとよいでしょう。マーケティングスキルとは顧客に商品やサービスを選んでもらうための、幅広い知識やスキルのことです。
顧客のニーズを読み取り、それに合わせた戦略を立てることが大切です。
マーケティングスキルは、リサーチ力・データを分析する力・情報収集力・企画力・プレゼン力などを身につけなければなりません。
一朝一夕で身に付くスキルではないので、日頃から勉強しておくとよいでしょう。
WebやSNS、モバイルアプリなどを使ったデジタルマーケティングは、googleのデジタルワークショップでも学べます。無料で基礎を学べるので、一から勉強したい人はぜひチェックしてみください。
ITスキル
起業する場合には、簡単なITスキルを身につけておきましょう。
たとえばExcelが使えると、売上や顧客管理、請求書の作成が簡単にできるようになります。また関数やマクロが組めるようになれば、作業の効率化も可能です。
PowerPointはプレゼンに役立ちますし、Wordは広告や名刺を作れるので経費の削減にもなります。
またWordPressの知識もあれば、集客力のあるサイトを作れるように。
さらにアクセス解析ができるとサイトの課題の発見や改善点が見つけられ、より効果的に集客が可能となります。
起業を目指すなら、基本的なITスキルはぜひ押さえておきましょう。
でんきの学校で起業への第一歩を踏み出してみませんか?
起業する際にあると有利な資格を紹介しました。
独立や開業を成功させるために、資格の役立つ場面が出てくることでしょう。
しかし資格はあくまで資格。重要なのはスキルです。
資格を持っていないと仕事につけない場合はその職業の人全員が資格を持っていることになるので、ただ資格を持っているだけではその職業の中では差がつきません。「資格を取って独立したけど競合が多すぎて思ったように稼げない」となってしまうのです。
そこでおすすめするのがエアコン取り付け。
エアコン取り付けとは家庭や企業にある古いエアコンを取り外しや、新しいエアコンの導入などを行う仕事です。
エアコン取り付けをするには、上で紹介した「第二種電気工事士」に加えてエアコン取り付けについてのスキルを身につける必要があります。
しかし第二種電気工事士の取得までの勉強時間の目安は60〜80時間と、この記事で紹介した他のどの資格よりも難易度が低く、取得が容易です。
またスキル面についても心配不要です。
でんきの学校ならエアコン取り付けから営業方法までしっかり学べます。
さらにエアコンは今後ますます重要性の増す家電製品。エアコン取り付けは需要が多いにもかかわらず人手が少ないので、やりがいと高い収入を目指す人にぴったりの職業です。
あなたもエアコン取り付けを学び、起業を考えてみませんか?