「新卒で入社したばかりだけど、辞めたくて仕方がない」「辞めようと決めたのに、なかなか会社に言えない」と悩んでいませんか?
退職を会社に伝える心理的ハードルは、ベテラン社員でも高いもの。入社したばかりの新卒なら言い出しにくくて当然です。
しかし、あなたが本当に辞めたいと感じているならば無理に我慢する必要はありません。この記事では、新卒が「辞めたい」と言えない理由を整理し、つらい現状を変える方法をご紹介します。
新卒が仕事を「辞めたい」と言えない理由
一般的な退職は”上司へ退職を申し出る→退職日の決定→退職届の提出”の流れで進めます。まずは「辞めたい」と上司を通して会社へ伝える必要があるわけですね。
ここで「せっかく採用してもらったのに辞めたいなんて言えないよ」と思うあなたは、自分のなかで辞めたい理由が整理できていない可能性が高いでしょう。
新卒が仕事を「辞めたい」と言えない理由の多くは以下の4つです。
- ・上司に退職を言いづらい
- ・辞めたら会社や同僚に迷惑がかかりそう
- ・親や家族に申し訳ない
- ・次の仕事が見つかるか不安
しっかり「辞めたい」と伝えるには、まずは自分が抱える不安を客観的に見つめ直す必要があります。一緒に言えない理由を整理してみましょう。
上司に退職を言いづらい
上司に退職を伝えるのは非常に気が重いですよね。
- ・怒られたらどうしよう
- ・嫌みを言われるかもしれない
- ・強く引き止められたら断る自信がない
特にパワハラ気質の上司になると「ここで辞めたらどこへいっても続かないよ」などと圧力をかける人もいます。また「慣れるまでの我慢だよ」と引き止めてくることもあるでしょう。
しかし、言えないからと先延ばしにしてはいつまでも辞められません。毅然と退職を申し出る強い心が必要です。
辞めたら会社や同僚に迷惑がかかりそう
新卒採用は1人採るのに新入社員の年収以上のコストがかかるといわれます。そのため入社してすぐの退職は、会社から見ればたしかに迷惑です。
しかし、新卒が辞めてしまう理由として配属や職種のミスマッチが少なくありません。
- ・入社前に聞いていた勤務地と違う
- ・配属が希望と大きくズレていた
入社後のミスマッチは会社の都合も大きく、一方的に新卒が悪いケースは稀です。また組織は誰が欠けても回るように出来ているため、新人が1人辞めても現場はそれほど困りません。
「人手不足で忙しそうだし、とても辞めるなんて言えない」と抱え込まず、望まむキャリアを積んでいる今の状況を重視しましょう。
親や家族に申し訳ない
親や家族の反応が怖くて「辞めたい」と言えない人も少なくありません。終身雇用が崩れ始めているとはいえ、まだまだ親の世代では「入社した会社に長く勤める」という感覚が残っています。
- ・3年以内に辞めたら経歴に傷がつく
- ・もう少し我慢してみたら?
辞めたいと聞くと、上記のように諭す親や家族が多いでしょう。
とはいえ親を安心させるために働くのではありません。また心身を壊してまで働いて欲しいと思う親も少ないはずです。
家族を納得させる理由を考えるほうが健全だと心得ましょう。
次の仕事が見つかるか不安
次の収入源が決まらないうちは、さすがに「辞める」とは言いづらいものです。
- ・今の会社以上のところが見つかるとは限らない
- ・希望職種によってはすぐに決まらないこともある
- ・入社1年以内の退職は原則として失業保険が出ない
上記を踏まえて「辞めたい」と伝える前に転職活動をしましょう。
なお筆者の周りでは、辞めたいと悩みだしてから半年くらいの時間をかけて転職する新入社員が多いようでした。その後も転職先に満足している様子ですので、しっかり準備をすれば転職に対して過剰に不安を感じる必要はありません。
また、転職先が決まってしまえば退職を堂々と伝えやすくなります。
「辞めたい」と言うのは最後でOK!まずは行動しよう
「辞めたい」と言えない理由を分析すると、「上司や周囲にどんな反応をされるか不安」「辞めた後が不安」の2つに集約されます。
この2つの不安を解消する方法は”行動する”しかありません。
- 退職理由を整理する
- 会社の退職規定を読んでおく
- 次の収入源を探す
「辞めたい」と言うタイミングは最後の最後でOK。まずは自分の中で退職への動機と理由を明確にすることが大切です。
退職理由を整理する
自分のなかで「辞めるべきだ」と判断した大義名分を持っておきましょう。
というのも「辞めたい」と言うとまず間違いなく退職理由を聞かれるためです。そこで曖昧な返答しかできないと「もう少し考えてみては?」と引き止められてしまいます。
筆者の経験上、新卒の退職理由としては下記の内容をよく聞きました。
- ・労働条件が生活に合わない
- ・結婚などの都合で勤務地を変えるしかない
- ・他のキャリアを積みたい
実際は「人間関係が悪い」など不満の方が多いですよね。しかし、それをメインの理由に据えるのはおすすめしません。考えが甘いと見られやすいですし、転職活動でもネガティブな理由は敬遠されます。
逆に、なるべく前向きで「この理由なら新卒で辞めるのも仕方ない」という大義名分があればスムーズに辞められます。
退職の会社規程を読んでおく
「いつまでに辞めると言うべきか」は会社によって異なります。
- ・退職の連絡は1カ月前までと規定している会社が多い
- ・会社側で期間を定めていない場合、申し出た日から起算して14日で退職できる(民法第627条第1項)
早めに退職の流れを掴んでおき「この日には必ず辞めると言うぞ」と決意すれば、言えずに先延ばししてしまう状況は避けられるでしょう。
ちなみに直属の上司が怖すぎて退職を言い出せない場合も、特に会社規定がないならわざわざその上司に言う必要はありません。
直属の上司のさらに上、部長クラスに最初に言ってしまうのもありです。例えほとんど面識がなくても、新入社員から「お伝えしたいこがあり、面談のお時間をいただけないでしょうか」と連絡が来れば、まともな上司ならきちんと対応してくれます。
実際、筆者の後輩もこの方法で転職していきました。流石に直属上司は苦笑いしていましたが、上司への恐怖心が強い場合はこの方法もありです。
次の収入源を探す
退職を決意したのなら、次の収入源を探す必要があります。選択肢は下記2つです。
- ・第二新卒で転職
- ・フリーランスで独立する
3年以内の転職は「職務経験はないが新人教育は済んでいる」第二新卒枠の扱いです。職種をチェンジしやすい面はありますが、若さだけですぐに決まるほど甘くもありません。しっかり準備して転職を成功させましょう。
また、もしすでに軌道に乗っている副業があるのなら、思い切って独立してしまうのも1つです。「一度副業を本業にしてみて、だめそうなら改めて就職活動する」というのも悪くはないでしょう。
ただし、どうしても「辞めたい」と言えないからと無断欠勤、いわゆるバックレをするのは止めましょう!懲戒解雇処分になり、その後の再就職が非常に不利になります!
もしあなたが出社ができないくらい追い詰められているならば、せめて退職代行サービスを使ってください。
どうしても「辞めたい」と言う勇気のない人におすすめの方法
辞めたいと言えない理由はさまざまですが、あなたに強い意思があれば、誰もあなたを会社へ縛り付けられません。
ただし「なぜ辞めたいのか」「辞めてどうしたいのか」を自分の中でしっかり持っておく必要があります。
少子高齢化により第二新卒での転職が注目されていますが、誰でも希望の職種へ転職できるほど甘くはありません。その理由は「第二新卒はやめとけと言われる理由|それでも今の会社を辞めたい人におすすめの方法」で解説していますので、ぜひご覧ください。
もし新卒での退職に不安が強く、どうしても「辞めたい」と言えないのなら、漠然と働くよりも副業をおすすめします。
会社員が副業するメリットはただ稼ぎが増えるだけではありません。
- ・会社に頼らず稼ぐ経験をすると働き方の視野が広がる
- ・今の会社の良い点・悪い点が見えやすくなる
- ・転職する業界や企業、職種について深く考えられる
つまり多角的な視点で今後のキャリアを考えられるようになります。
なおプログラマーやWebデザイナーなど副業にもさまざまな種類がありますが、でんきの学校でおすすめしている職種は「エアコン取り付け」です。
- ある程度簡単に身につけられる
- 特別な資格が不要
- 需要が大きい
勉強時間が必要な他の職種に比べ、未経験からはじめやすいのがメリットです。「夏場しか仕事がないのでは?」と思われるでしょうが、業務用エアコンまで対応できれば一年中需要があります。
副業と聞いてエアコン取り付けを思い浮かべる人は少ないですよね。その分、レッドオーシャンの他の副業よりも穴場の職種といえます。
エアコン取り付けについて興味が出た、もう少し知りたい、という方はこちら↓のページにて詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。