【エアコン取り付け工事①】エアコン取り付け前の確認事項

みなさんこんにちは!

でんきの学校、卒業一期生の伊藤です。

 

今回は「エアコンを取り付ける前の確認事項」につて解説していきます。

 

エアコンを取付ける際、

「あれが足りない、これが足りない」

となってしまうと、お客様や元請け先からの信用が落ちたり、せっかくの時間や労力が無駄になってしまう事があります。

なので、エアコンを取り付ける前には、しっかりと必要な工具や材料、設置環境や付属品を確認しておくことが非常に重要なのです。

 

というわけで、今回の流れとしては、

  1. エアコン取り付け時に必要な工具と材料の紹介
  2. エアコンの設置環境の確認
  3. エアコンの付属品の取り扱い&保管方法

上記の3ステップで解説させていただきます。

エアコン取り付け時に必要な工具と材料の紹介

①エアコン本体

新品の場合このように、室内機と室外機に分かれて梱包されています。

室内に運び込む際、壁や床を気付付けないように注意しましょう。

②室外機の架台

室外機の架台はホームセンターなどで販売されています。

1台の室外機に付き2本用意しましょう。

また、架台を固定する際にはステンレスのビスを使用して下さい。

③化粧カバー

標準取り付け時化粧カバーを使用する場合、頭のパーツとストレートのダクト、エンドのパーツが必要です。

化粧カバーには数種類の配色があるので、壁面の色に合わせて使用するようにしましょう。

④養生シート

エアコンを取付ける際は1枚でも構いません。

工具を置くスペースや室内を傷付けない為、もう1枚余分に準備すると作業しやすくなります。

養生シートではなく毛布で代用しても構いません。

⑤脚立

天井の高い部屋でなければ、三脚の高さがあれば十分に届きます。

補足としてですが、脚立の先に脚立カバーを付けることで、床や壁の傷を予防することができます。

⑥メジャー

背板を取付けたり、配管の長さを測ったりする際に使用する道具です。

⑦鉛筆

室内機の背板を取付ける際に使用します。

壁面に印を点ける際マジックでも良いのですが、万が一場所が違ったり隠れなかったりすると大変なので、間違えて印を付けても消すことができる鉛筆にした方が安心です。

⑧水平器

エアコンを取付ける際には、なるべく大きな水平器を使用した方が水平をとりやすいです。小さい水平器だと、正確な水平を出すことができない場合もあるので注意が必要です。

⑨ボードアンカー

室内機の背板を止める際に必要な材料です。

ボードアンカーには色々な種類がありますが、しっかりと背板を固定することができるこちらのボードアンカーを使用します。

⑩ステンレスビス

こちらはステンレスビスです。

主に室外機の架台を固定する際に使用します。

⑪貫通スリーブ

貫通スリーブは室内機から出ている銅管や配線を保護するために必要な材料です。

壁に空いている穴に入れるだけなので取付け方は非常に簡単です。

⑫2分3分配管

室内機と室外機間のガスを循環させるために必要な材料です。

室内機の接続部から室外機の接続部までの距離を測った後、切断しておくと作業効率が良くなります。

⑬ドレンホース

室内機に溜まった水を屋外に出す際に必要な材料です。

⑭Fケーブル

室内機から室外機へ電気を供給する配線です。正式名称はVVFと呼ばれています。

メーカーによって異なりますが、2.0mの太さの配線を使用します。

また、エアコンを取り付ける際、このように「配管セット」という便利な材料も販売されています。

配管セットには配管や配線、パテやビニールテープなどが入っています。

販売先によっては、配線が入っていない場合もあるので、購入する際には必ず確認するようにしましょう。

⑮アース線

室内機のアース端子に接続した後、エアコン専用コンセントのアース端子に接続します。

⑯ビニールテープ

配管や配線を仮止めしたりする時に重宝します。

素早くキレイにエアコンを付ける際に必須の材料です。

⑰非粘着テープ

配管や配線等をまとめる際に使用します。

人によっては・粘着テープを使用する方もいます。好みもあると思いますので、お好きな方をお使いください。

⑱パテ

エアコンの穴を防ぐ際に使用します。

隙間風や虫が入ってくるのを防止することができます。

⑲モンキーレンチ

室内機や室外機の配管接続部にて使用します。

モンキーレンチでしっかりと固定することで、配管がねじれたり折れてしまうのを防止できます。

⑳トルクレンチ(2分、3分)

トルクレンチは配管を接続する際に使用する工具です。

規定のトルクが加わるとカチっと音が鳴ります。

㉑パイプカッター

銅管を切断するために使用します。

切断する際、締め具合に気を付けないと切り口が汚くなるので注意しましょう。

㉒リーマー

パイプカッターで切断した銅管の先を削る工具です。

バリを取ることで綺麗なフレアを作る事ができます。

㉓フレアツール

配管の接続部であるフレアを作る為に必要な工具です。

今回使用するのは手動タイプですが、物によっては電動ドリルと連結させフレアを作る工具もあります。

慣れないうちは手動で作る事をお勧めします。

㉓・㉔ペンチ&カッター

ペンチは芯線を置くまで挿し込んだり、電線を切断する際に使用します。

カッターナイフは様々な場面で使用するので、必ず準備するようにしましょう。

㉕ケーブルストリッパー

配線の被覆を剥く際に使用します。

片手で握るだけで被覆を剥くことができます。

素早く剥ける上に芯線を傷つけないので、1日に何台もエアコンを取付ける場合には必須です。

㉖プラスドライバー

㉗マイナスドライバー

㉘電動ドリル

電動ドリルは施工時間を大幅に短縮することができます。

バッテリー切れに注意しましょう。

㉙ガス漏れ防止剤

配管を接続する際に使用すると、ガス漏れを防止することができます。

㉚六角レンチ

室外機からガスを封入する際に必要な工具です。

大きさは4㎜のを使用します。

㉛真空ポンプ

配管内の空気を抜く際に使用します。

エアコンを取付ける際には必ず必要な道具の一つです。

使い方に関しては、別の記事にて詳しく解説させていただきます。

㉜テスター

エアコンを取付けた後、コンセントを挿す前にの電圧を計測する際に使用します。

200Vと100Vを間違えてしまうと、エアコンが故障してしまうので、コンセントを差す前には必ず電圧をチェックするようにしましょう。

㉝ドレンチェッカー

エアコンを取付けた際に、水の流れを確認する際に使用します。

㉞電子温度計

エアコン運転時の吹き出し温度を計測するために使用する工具です。

使用する工具や材料の紹介は以上です。

②エアコンの設置環境の確認

それでは、工具と材料を把握した後は、エアコンを取付ける位置を確認しましょう。

今回エアコンを取り付ける場所は、穴が既に空いているのでこちらの穴を基準に取付けていきます。

現場によっては穴が空いていない場所もあります。

家の構造をしっかりと理解していないと、重大な問題を発生させる恐れがあるので注意が必要です。

続いては、室外機を設置する屋外を確認します。

確認するポイントは室外機を置くスペースであったり、穴から室外機への距離を測ります。

このように、穴から垂直に測り曲がる部分から室外機の接続箇所までの距離をメジャーで計測しておきます。

計測しておくことで、材料の適切な長さを切り分ける事ができます。

作業に入る前にどれぐらいの距離があるのかを確認しておきましょう。

③エアコンの付属品

それでは、エアコンの室内機を取り出しましょう。

梱包されている場合、まずはこちらの2本のバンドを切ります。

バンドを切った後、室内機の梱包されていた箱に、粘着テープを貼り付け固定します。上下をひっくり返して上部の発泡スチロールを取ります。

室内機を引っ張り上げ、正面を向けた形で安全な場所に置いておきます。

室内機の空箱の中にリモコンなどの付属品や保証書が入っている可能性があるので、中をしっかりと確認しましょう。

何も入っていないことを確認したら、残った箱はゴミ箱として活用します。

先程ご紹介した粘着テープを貼る他に、バンド2本を結んでゴミ箱にする方法もあります。お好みの方法でゴミ箱を作成して下さい。

エアコンを取付け終わった後、すべてのゴミを入れ終わったら、このまま持ち帰ります。それでは、室内機の全面パネルを外しましょう。

こちらのツメの部分を、中央に寄せたり上に引っ張ったりすることで取り外せます。あまり力を入れすぎるとツメが割れてしまうので無理やり取るのは止めましょう。

外した全面パネルには傷付け防止のシートが貼りつけてあります。こちらのシートは室内機を設置するまで残しておきましょう。

全面パネルは作業の邪魔にならない安全な場所に保管しておいて下さい。

それでは室内機をひっくり返して裏側を向けます。

裏を向けると背板が取付けられているので取外しましょう。

背板は2箇所のツメによって固定されているので、上に押し上げることでツメから外せます。背板を取り外すと説明書やリモコン、付属品が入っている場合があります。

説明書はお客様にお渡しするものなので丁寧に取り扱うようにしましょう。袋をカッターナイフでキレイに開封すると説明書入れになります。

電池は紛失してしまうといけないので、この時点でリモコンへ電池を入れましょう。また、付属のビスは室内機を設置する際に使用するので、取り出しやすい場所かポケットの中に入れておきましょう。

ちなみに、新品の場合ビスが付属されているのですが、中古の場合はビスが付いていないケースがあります。中古でエアコンを購入した際には、冒頭でもお伝えしたように、ビスを準備しておくようにしましょう

まとめ

今回の記事は以上となります。

  1. エアコン取り付け時に必要な工具と材料の紹介
  2. エアコンの設置環境の確認
  3. エアコンの付属品

ここまで、エアコンを取付ける際に必要な工具や材料、エアコン設置状況の確認、室内機の開封までお伝えさせていただきました。

エアコンを取付ける際には、段取りが非常に重要です。

準備不足により工具や材料が足りず、エアコンを取付けられなかった場合、お客様や取引先からの信用が落ちてしまいます。

そうならない為にも、エアコンを取付ける際には、必要な工具や材料がそろっているか必ず確認するようにしましょう。

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