みなさん、こんにちは!
でんきの学校、卒業1期生の伊藤です。
今回の動画では、室内機カバーの取り外し方と掃除方法を解説させて頂きます。
エアコンを掃除する際
なんて思ったりしたことはありませんか?
実は、室内機カバーの構造さえ覚えてしまえば、室内機カバーの裏側や吹き出し口のルーバー、熱交換器のホコリなど掃除しやすくなるんです。
それに、フィルター以外のホコリや汚れを取り除くと、カビの発生や繁殖を予防する事ができます。
それでは、こちらの順番で解説していきますので、しっかりとご覧になって下さい。
- 電源コンセント取外し
- 全面パネル取外し
- ルーバー取外し
- 室内機側ビス取外し
- 室内機本体カバー取外し
- 各パーツ洗浄
- 室内機側簡易掃除
- 各パーツ取り付け
①電源コンセント取外し
まず最初に、エアコンの電源コードを抜いておきましょう。
ちなみにですが、電源コードを差したまま室内機カバーを取外すことは可能なのです。
ですが、万が一取り外し中に感電してしまったり、誤ってエアコンを作動させてしまうと危険なので、室内機カバーを取外し際には、電源コードを抜いておきましょう。
アース線に関しては、取外す必要はないのでこのままで大丈夫です。
取外す際に引っ掛かりそうな場合は、このようにプラスドライバーかマイナスドライバーでカバーを開き、ネジを緩めれば外すことができます。
前面パネル取外し
続いては、室内機の全面パネルを取外しましょう。
室内機が高い位置にある場合には、脚立を用意して下さい。
こちらの全面パネルは、こちらの左右の箇所にくぼみがあるので、ゆっくりと手前に引っ張ってみて下さい。
その後、ある程度上まで上げていくと、落ちてこなくなるポイントがあります。ひとまずおちてこなくなるポイントまで上げて下さい。
そうしたら、右上と左上に全面パネルを固定している箇所があります。
こちらの固定されている箇所はメーカーによって取外し方が若干違いますが、中央に寄せたり上に上げたりすることで取外すことができます。
多少全面パネルが歪むこともありますが、思いっきり曲げなければ折れることはありません。
また、固定されている箇所を外す際は、片方ずつ取外すようにしましょう。
一気に取外そうとすると、取外した反動で全面パネルを落としてしまったり、体勢を崩して脚立から落ちてしまう危険があるので注意して下さいね。
「結構力を入れているのに取れないんだけど・・・」
となってしまった場合には、一旦気持ちを落ち着かせた後、どのように固定されているのか再度確かめてみて下さい。
取外すのがものすごく難しいという訳ではないので、慎重に対応すればきっと取外すことができると思います。
全面パネルを取外した後、洗浄するまでは踏んだりしないように安全な場所に保管しておいてください。
③ルーバー取外し
続いては、こちらのルーバーを取外していきます。
基本的にどのメーカーも中央、右左の3ヵ所で固定されています。
取外す順番は、中央・左・右の順番で取外しましょう。
それでは、中央部を取外していきます。
このように、ルーバー側のパーツが差し込まれているので、室内機側の固定されている場所を少し押しながら外していきます。
中央部を取外す際、多少ルーバーを曲げても大丈夫です。
ただし、あまり力を入れ過ぎると、室内機側の中央部やルーバー側の固定部が破損してしまう恐れがあるので、やさしく慎重に取外すことを心がけて下さい。
また、中央部に関しては、フックのようになっているパターンもあるので、その際には下に引っ張るだけで取外すことができます。
中央部を取外す事が出来たら、左側のルーバーを中央に寄せる感じで力を加えると取外すことができます。残りの右側も中央に寄せることで取外すことができます。
室内機全面パネル同様に、洗浄するまでは安全な場所に保管しておいてください。
④室内機側ビス取外し
ルーバーを取外した後は、室内機カバーを固定しているビスを取外していきます。
多くのメーカーで共通しているのは、吹き出し口の左下と右下がビスで固定されているパターンが多いですね。
このようにビスを隠す為のカバーがあるので、つまんで手前に引っ張って取外しましょう。
カバーを取外した後は、プラスドライバーでビスを取外していきます。
また、メーカーによっては今取外した箇所以外に、本体側に直接固定されているビスもあります。
なので、まず最初に吹き出し口の下側にビスが無いか確認した後、室内機本体側にビスが固定されていないか確認するようにしましょう。
⑤室内機本体カバー取外し
室内機側のビスを取外すことができたら、いよいよ室内機本体カバーを取外していきます。
室内機本体カバーには2種類のタイプがあり、フルカバータイプとハーフカバータイプがあります。
見分け方としては、室内機の側面に継ぎ目がないのがフルカバー、継ぎ目があるのがハーフカバーですね。
タイプごとに取外し方が異なる場合もありますが、2つのポイントを押さえておけば対応できると思います。
ポイントの1つ目は、室内機本体の下側にあるこちらのポイントを上に押しながら手前に引くことです。
この取外し方法は、主にフルカバータイプの場合に使用します。
メーカーによっては、記号のような印が記載してあったり、「PUSH」など文字が記載してある場合があります。該当するポイントを押し上げながら手前に引っ張ることで取外すことができます。
ポイントの2つ目は、室内機上部にあるツメを外すことです。
室内機の下側が上手く外れたとしても、室内機カバーを取外せない場合があります。そんな時は、室内機上部に固定されている3つのツメを外すことで取外せるようになります。
爪が引っ掛かっている所を、少し上に引っ張ると取りやすいですね。
注意点としては、あまり強引に引っ張ってしまうと、パーツが割れてしまう危険があるので、少しずつ力を加えながら外すようにしましょう。
ちなみにですが、先程ご紹介したフルカバータイプの場合も、室内機の下側を押しながら手前に引いた後、室内機上部のツメが引っ掛かっている場合があります。
そんな時は、こちらの室内機上部を確認しツメが引っ掛かっていないか確認するようにしましょう。というわけで、室内機カバーを取外す際には、今お伝えした2つのポイントを意識しながら取外すようにして下さい。
⑥各パーツ洗浄
室内機カバーを取外すことができたら、各パーツを洗浄していきます。
用意するものは、
- ・バケツ
- ・ブラシor歯ブラシ
- ・中性洗剤(キッチン用可)
- ・タオル
洗剤に関してですが、清掃業者が使用しているような洗剤ではなく、キッチンなどで使用する家庭用洗剤でも十分汚れは落ちます。
ちなみにですが、清掃業者が使用する洗剤は非常に強力なので、肌が荒れたり目に入ってしまうと危険です・・・そこそこお値段もしますしね。
それに、洗浄するパーツがほとんどプラスチックなので、ご家庭で使用する中性洗剤で問題ありません。
それでは、バケツに家庭用の中性洗剤を薄めたぬるま湯をはり、ブラシや使い古した歯ブラシを使用し洗浄していきます。
しっかりとブラシでホコリや汚れを落としていきましょう。
洗い終わったら、清潔なタオルで水気をふき取り、しっかりと乾燥させましょう。
⑦室内機側簡易掃除
エアコンの各パーツを乾燥させている間に、室内機側の熱交換器や吹き出し口が汚れている箇所を掃除しておきましょう。
熱交換器にホコリが溜まっている場合、掃除機で表面のホコリを吸い取っていきます。
注意点としては、掃除機の先端を押し付けてしまうと、熱交換器のフィンが折れ曲がってしまうので、強く押し付けないように注意して下さい。
また、熱交換器がものすごく汚れているからと言って、市販の洗浄スプレーは使用するのは止めましょう。
市販の洗浄スプレーだと
- ・ホコリやカビを落としきれない
- ・カビが増える可能性がある
- ・水漏れの原因に繋がる
- ・エアコンが故障する恐れがある
このように、あまり効果はないばかりか、逆効果となってしまう可能性があるので、表面のホコリを吸い取る程度にしておきましょう。
熱交換器を隅々まで綺麗にしたい場合には、エアコン掃除業者に「分解洗浄」を依頼した方が良いですね。
続いては、吹き出し口周辺を掃除しましょう。
このように、割りばしにウエットティッシュを巻きつけ、お掃除棒を作成すると掃除しやすいですよ。
ちなみにですが、本来であればこちらの羽を取外した方が、吹き出し口の掃除がしやすくなるのですが、あえて今回の動画ではそのままにしておきました。
その理由としては、取り外しが難しい上に吹き出し口の羽は強度が弱いので、一般の方が取外そうとすると破損してしまう可能性が高いからです。
とはいえ、もし吹き出し口の羽を取外せそうであれば、⑥の各パーツ洗浄にて一緒に洗浄して下さい。
熱交換器と吹き出し口の掃除が終わり、洗浄したパーツが乾いたら各パーツを取り付けていきましょう。
⑧各パーツ取り付け
それでは、綺麗に洗浄し終わった各パーツを取り付けていきます。
まず最初に室内機カバーを取り付けます。
取り付ける際には、
- 上部の爪がしっかりとはまっているか?
- 吹き出し口の下部がしっかりとはまっているか?
こちらの2点に注意して取り付けていきましょう。
室内機カバーが取り付いたら、室内機側のビスを取り付けていきます。
吹き出し口下部のカバーをつけ忘れないように気を付けましょう。
ビスを取り付けたら、ルーバーを取り付けていきます。
まず最初に左側を入れ、少しルーバーを曲げながら右側を入れます。
最後にルーバー中央部に固定していきましょう。
これで完成です。
後は、フィルターを2枚装着し、室内機前面パネルを取り付けたら完了です。
すべて取付け終わったら、コンセントを差込みルーバーが閉じきったら試運転をし動作確認しましょう。
動作確認方法としては、送風設定でOKです。
まとめ
今回は少し専門的な箇所が多かったので、普段フィルター掃除だけされている方にとっては、少し難しかったかもしれません。
ですが、一度取外し方を覚えてしまえばそこまで難しくはないので、1~2年に1度ぐらい掃除してみてはいかがでしょうか?
また、熱交換器やシロッコファンを綺麗にしたいとお考えの場合は、エアコン洗浄業者に「分解洗浄」してもらう事をオススメします。
さすがに、熱交換器やシロッコファンを綺麗にすることは難しいですからね。
というわけで、エアコンの使用頻度や汚れ具合によって、DIYで掃除するかプロに頼むか判断するようにしましょう。
このように、でんきの学校ではエアコンに関するお役立ち情報を数多く掲載しております。
ちなみにですが、お役立ち情報を掲載している理由としては、将来的にエアコン取付工事を学び仕事にしたいと考えている方に、現場で役立つ情報を知って頂きたいからです。
お客様の疑問や悩みに対してしっかりと答えることができないと、信用を失い不信感を抱かれる可能性もあるので、エアコン取付工事ができるだけでなく様々な知識を付けておく必要があるというわけです。
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