【要チェック!】エアコンの電圧切替をする際に確認するべき5つのポイントとは?

 

みなさん、こんにちは!
でんきの学校、卒業1期生の伊藤です!

今回は「エアコンの電圧切替をする際に確認すべき5つのポイント」について解説させて頂きます。

なぜ、電圧切替の確認動画を作成したのか?

その理由は、

「100Vから200Vに変更する際、何を確認すれば良いか分からない・・・」
「電圧切替が必要だって言われたけど少し難しそう・・・」

 

このように、電圧切替に対して悩みや不安を抱えている方の存在を知ったからです。

というわけで、今回は100Vのコンセントを200Vに交換する際、

  • 何を確認すればいいのか?
  • 注意すべきことは何なのか?

 

こちらの疑問にお答えしていきたいと思います。

それでは、始めていきましょう!

 

エアコン電圧切替前の4つの確認事項

それでは、電圧切替をする前に必ず確認しておくべき5つの確認事項をご紹介します。

  1. 分電盤の場所の確認
  2. 単相三線式の確認
  3. サービスブレーカー容量の確認
  4. エアコン専用回路の確認
  5. エアコン専用回路ブレーカーの確認

この5つの確認事項を抑えることで、100Vのコンセントの部屋に200Vのコンセントを設置できるかどうか判断できるようになります。

 

①分電盤の場所の確認

分電盤とは各部屋に電気を配分する役割を持っており、漏電や過電流から守ってくれる盤の事です。

分電盤からスイッチやコンセントへ電気を割り振ってくれているので、照明器具やテレビ、スマートフォンの充電などができるという訳ですね。

それでは、まず最初に分電盤を見つけましょう。

大体のご家庭では、洗面脱衣所や玄関、台所の壁の上に分電盤が設置してあることが多いです。壁の側面についているのが分電盤です。

比較的高い場所に設置してあるので、三尺程度の脚立を準備しておくと良いでしょう。

 

②単相三線式の確認

分電盤を発見したら、ご自宅に引き込まれている配線が、「単相三線式」なのか確認しましょう。

「何か難しそうで良くわからないんだけど・・・」

 

と思われるかもしれませんが、難しく考える必要はないのでご安心下さい。

まず、分電盤のカバーを取外しましょう。

メーカーによって様々ですが、ロックを解除し外せるカバーもあれば、左右もしくは下側にあるツメを外すパターンのカバーもあります。

また、特定の箇所を押しながら外すカバーもあります。

分電盤のカバーを外したら、一番左側のブレーカーの上下から、赤・白・黒の3本の配線出ているかどうか確認して下さい。

この3本の配線が上下から出ていれば、「単相三線式」です。
他にも、ブレーカーの前面に「単三(3)用Sブレーカ」と記載してあるのを確認できれば、単相三線式で間違いありません。

また、上下に白・黒など2本しか配線出ていなかったり、ブレーカーの側面に「単二(2)用Sブレーカ」と記載してあったら「単相二線式」となります。

注意しなければいけないのが、「単相二線式」では200Vのエアコンを使用する事は出来ません。なぜなら、単相二線式の設備では100Vしか使用できない構造となっているからです。
単相3線式では100Vと200V両方使用できます。

あまり難しく考えるといけないので、単相2線式の場合には200Vのエアコンは使用できないと覚えておいてください。
この段階では、単相3線式なのか単相2線式なのか確認できれば大丈夫です。

 

③サービスブレーカー容量の確認

続いては、サービスブレーカーの容量を確認していきましょう。

サービスブレーカーとは一番左側のブレーカのことです。
契約ブレーカーと呼ばれたり、アンペアブレーカー等と呼ばれるケースがあります。

また、つまみの上部に契約しているA数が記載してあります。

今回ご紹介している建物の場合だと、50Aまで使用できるという訳です。

ちなみにですが、サービスブレーカーが設置されていないケースもあるので、一番左側のブレーカーが100%SBだと言い切れないので注意が必要です。

一例としてですが、電力メーターが「スマートメーター」に取り替えられたことで、サービスブレーカー本体が「SBスペース接続器具」に変わっている場合があります。

スマートメーターとは電力使用量をデジタルで計測する電力量計(電力メーター)のことです。

デジタルで電力の消費量(kWh)を測定しデーターを遠隔地に送れるため、電力メーターが新しいスマートメーターになった場合は、検針員による一戸一戸の電力メーターチェックの作業が必要なくなるといったメリットがあります。

契約A数を確認する際には、「SBスペース接続器具」のA数を参考にして頂ければ問題ありません。
ただ、大体のご家庭では左からサービスブレーカー、漏電ブレーカー、分岐ブレーカーという順番で設置してあるパターンが多いのが現状です。

もし、今ご紹介したサービスブレーカーと異なる場合には、家電製品店の担当者にスマホで撮った写真を見せるか、電気工事業者にしっかりと現場調査してもらうようにしましょう。

また、エアコンを快適に運転する為には、サービスブレーカー(SB)が30A以上必要となります。

サービスブレーカーが20Aの場合、家電量販店によってはエアコンを取り付けてくれないケースもあるそうです。
しっかりとサービスブレーカーの容量を確認し、エアコンが設置できるかどうか確認しましょう。

 

④エアコン専用回路の確認

サービスブレーカーの容量を確認した後は、100Vのエアコン専用回路コンセントが、本当にエアコン専用回路なのかどうか確認していきましょう。

大多数の分電盤では、分岐ブレーカーが何に使用されているのかを分電盤に記載してあるメモを見れば分かることが多いです。

例えば、「リビング」だったり「エアコン専用」というメモやシールが貼ってあれば、大よその見当がつくという訳です。とはいえ、そのブレーカーが本当にエアコンの専用コンセントなのか分からないので、必ず確認しなければなりません。

万が一、誤って100Vのコンセントを使用している家電製品に200Vが流れてしまうと、高価なTVやPCが流れ壊れてしまったり、火事を引き起こしてしまうなんてことも・・・

そのような事故を引き起こさない為にも、慎重且つ確実にエアコン専用回路を判別するようにしましょう。

確認方法としてはテスターを使用します。
例えば、エアコン専用回路の表示が付いているブレーカーがあった場合、該当するブレーカーのみ切ります。その他のブレーカーは「入」にした状態にしておいてください。

該当するブレーカーを落とした後、取り付け予定のエアコン専用コンセントの電圧を測定し消えていたらOK・・・

ではなくて、ここが要注意ポイントです!

この段階で、大丈夫だと判断するのは危険です!

確実性を上げるのであれば、エアコン専用回路コンセント以外のコンセントに、100Vの電圧が流れていないか確認しましょう。

エアコン専用回路ブレーカーを切っている状態で、エアコン専用コンセント以外のコンセントで家電製品が使用できるという事は、エアコン専用ブレーカーとは違う回路を使用していることが証明されます。

逆に言えば、エアコン専用回路に該当しているブレーカーを落としている状態で、電圧の流れていないコンセントがあれば、エアコン専用回路と繋がっている可能性があるというわけです。

もし、この状態で100Vから200Vへ電圧切替し、100Vの家電製品を使用してしまうと、破損してしまったり火事を引き起こしてしまうかもしれません・・・
というわけで、エアコン専用回路ブレーカーと判断できた場合でも、近くのコンセント、もしくは計測できる範囲で各コンセントの電圧を計測し確認するようにしましょう。

お客様に安心して頂く為にも、エアコン専用回路とその他のコンセントの回路が別々という状況を作った後、一緒に説明して頂くと良いと思います。

エアコン専用回路ブレーカーの調査は手間や時間がかかりますが、お客様に安心して頂き信頼・信用を獲得する為にも必ず行うべきです。
慣れない内は、2度手間になるぐらい慎重に確認しても良いと私は思います。

注意すべきなのは、何件も電圧切替の工事をこなし慣れてしまった時が危険ですね。
一旦慣れてしまうと・・・

「あ~、きっとこれがエアコン専用回路ブレーカーだなぁ~」

と、安易に電圧切替をしてしまう可能性もあります。

調査する時間が短くなるので良い面もありますが、油断すると大変な目に遭う危険性があるので注意しましょう。

 

⑤エアコン専用回路ブレーカーの確認

確認する内容としては、今現在使用しているエアコンのブレーカーが2P2Eかどうか確認して下さい。2P1Eか2P2Eを判断する際には、ブレーカー自体に記載されている情報で判断しましょう。

多くのメーカーでは、2P1Eの場合は「AC100(110)V」、2P2Eの場合は「AC100(110)/200(220)V」と表記されていると思います。つまり、ブレーカー自体に100Vのみの表示であれば、200Vのエアコンを使用する事ができないというわけです。
その際、2P1Eと2P2Eを交換する工事が必要となります。

ちなみにですが、2P1Eというブレーカーは100Vのエアコンであれば使用しても良いのですが、200Vのエアコンを使用する際には過電流が流れた場合、電気の流れを遮断することができないので使用することができません。

なので、200Vのエアコンを使用する際には、今現在使用しているエアコンのブレーカーが2P2Eかどうかを確認する必要があるという訳です。

また、ブレーカーを取り替える費用は、取り付け業者で異なりますが2,000~5,000円前後掛かる場合があります。電圧切替やコンセント取替えも同様に2,000円~5,000円前後を基準に覚えておいてくださいね。

以上で「エアコンの電圧切替をする際に確認すべき5つのポイント」の解説を終了させて頂きます!

 

まとめ

今回は「エアコンの電圧切替をする際に確認すべき5つのポイント」を解説させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?

  1. 分電盤の場所の確認
  2. 単相三線式の確認
  3. サービスブレーカー容量の確認
  4. エアコン専用回路の確認
  5. エアコン専用回路ブレーカーの確認

これら5つの項目を確認することで、200V仕様のエアコンを使用することできるかどうか判断できるようになるでしょう。

また、100Vを200Vに電圧切替する際には、慎重かつ確実に工事しなければいけません。なぜなら、お客様の高価なTVやPCが壊れてしまったり、下手をしたら火事を引き起こしてしまうかもしれないからです。

皆さんを怖がらせようとしているように思われるかもしれませんが、決してそのような事はありません。本当に危険だから何度もお伝えしているのです。

とくに、エアコン業者を目指している方は、電圧切替をする際には十分過ぎるほど確認しながら望んでいただきたいと思います。