【完全保存版】エアコン水漏れ徹底解説動画

 

みなさん、こんにちは!

でんきの学校卒業一期生の伊藤です。

今回は「エアコンの室内機からポタポタと水が漏れてきた・・・」とお困りの方に対して「エアコンから水が漏れる5つの原因と対処法」をご説明したいと思います。

 

この記事を見ることで、

水漏れの原因は何なのか?
水漏れの対処法は何のか?
自分で直せるのか?
もしくは業者に頼まなければならないのか?

上記のような疑問を解消する事ができ、水漏れの問題に対して適切に対処することができます。

 

水漏れの問題を解消した後は、室内機の下にわざわざバケツを置かなくて大丈夫ですし、TV等の家電製品やソファーなどの家具が濡れる心配もありません

それに、面倒な作業から開放されることでストレスが無くなるので、夜もぐっすり寝られるようになります。

しっかりと水漏れの原因を突き止めつつ問題を解消し、少しでも早く快適な生活を取り戻しましょう。

それでは早速、エアコンの水漏れの原因を5つ解説していきます!

 

エアコンから水が漏れる5つの原因

エアコンから水が漏れる5つの原因は、下記の通りです。

  1. ドレンパン内詰まり
  2. ガス漏れ
  3. 室内機の逆勾配
  4. 室内機側保温処置
  5. ドレンパン割れ

これら5つの原因により、水漏れが発生している可能性が考えられます。

事前にお伝えさせて頂きますが、この5つの原因の内、一般の方が対応できるのは①のみです。なぜなら、②~⑤に関しては、エアコンに対しての知識や経験が無いと対処できないからです。

それに、調査や修理の際に専門の工具が必要となるので、①以外は必然的にエアコン業者に対応してもらうしかありません・・・

とはいえ、いくら自分で対処ができないからといって、何も知らない状態で業者の言い分を鵜呑みにしたり、任せっぱなしにするのは良くありません。

理由としては、意味のない材料や修理費用を支払う羽目に合うかもしれないからです。

そんな事態に陥らない為にも、水漏れの原因や対処法を把握しておき、業者がどのように調査・修理するのか確認するようにしましょう。

①ドレンパン内詰まり

水漏れの1つ目の原因は「ドレンパン内詰まり」です。

室内機内の水の通り道であるドレンパン内が、ホコリなどの汚れや虫などが詰まっていると外に水が排出されません。

その結果、室内機内に水が溜まり水漏れしてしまいます。

 

それでは、まず初めに本当にドレンパン内が詰まっているか確認しましょう。

しばらく冷房運転を掛けた状態で、こちらのドレンホースから水が出ているか確認して下さい。もし、ドレンホースから水が出てこない場合、ドレンパン内かドレンホース内が詰まっている可能性があります。

そんな時は、こちらの「ドレン詰まりポンプ」を使用します。

このドレン詰まりポンプは、ドレンパン内やドレンホース内に詰まったホコリや虫等を、取り除くことができる道具です。

押した状態でドレンホースの先にセットし、接続部をしっかり握りながら引きます。もし、何かが詰まっていた場合には、黒い液体や虫などが出てくる可能性があります。

一度引いた後は少し時間を置いてから、再度試してみて下さい。

 

続いては、ドレン詰まりポンプの注意点をご紹介します。

ドレン詰まりポンプを押し込んでしまうと、室内機に空気が入り込み吹き出し口から水が勢いよく溢れてくる可能性があります。

その結果、基盤に水がつき故障してしまったり、溢れた水で部屋の中が汚れてしまう可能性があります。

なので、ドレン詰まりポンプを使用する時には、

  1. 電源コードを抜いておくこと
  2. 押し込まないこと
  3. バケツや雑巾やを準備しておくこと

こちらの3点を注意して使用するようにしましょう。

冷房運転時に問題無く水が出てくるようであれば、ドレンパン内の詰まりの可能性が低くなります。

ドレンホースから水が出ているのに、室内から水が漏れてくる場合は他の原因が考えられます。ただし、ほんの少しずつだけ水が出ている状態で、室内機から水が漏れてくる場合には、一度ドレン詰まりポンプを試してみる価値はあるでしょう。

詰まりドレン詰まりポンプは、下記のリンクにて購入する事ができます。

エアコン用 ドレンつまり取りポンプ

これまでお伝えした内容に該当する場合、一度試してみても良いのではないでしょうか?

 

②ガス漏れ

水漏れの2つ目の原因は「ガス漏れ」です。

  • ・室外機のアルミフィン
  • ・室外機の2分管周辺
  • ・室内機配管接続部
  • ・真空ポンプ

 

それでは、上記項目の順番に解説していきます。

室内機のアルミフィン

冷媒ガスが不足してしまうと、室内機内のアルミフィンに霜が付着してしまい、溶けた霜が水となり室内機から漏れてきます

室内機から水が漏れている際、前面パネルとフィルターを取外し、熱交換器であるアルミフィンに霜がついていないか確認しましょう。

 

室外機の2分管周辺

冷媒ガスが不足していると、室外機の細い方の2分配管が凍るという特徴があります。つまり、冷房運転時に2分管周辺が真っ白になっている場合は、ガスが漏れている状態と判断できるという訳です。

室外機側面カバーの隙間から確認するか、プラスドライバーで室外機側面のネジを数本取外せば確認する事が出来ますので、見にくい場合にはカバーを取外して見てみましょう。

ちなみにですが、アルミフィンの霜と室外機の2分管が凍っている事を、取付業者に説明することができれば、迅速に対応をしてもらえる可能性があります。

もし修理依頼をする場合には、しっかりと詳細を伝えるようにしましょう。

その後、ガス漏れ検知スプレーやガス漏れ検知器を使用して、ガス漏れ箇所を特定していきます。

やり方は簡単で、ガス漏れ検知スプレーを室外機の接続部やバルブの周りに吹きかけます。バルブや接続部付近の泡が膨らむことで、ガスが漏れていることを確認できるという訳です。

イチネンTASCO TA434C ガスもれ検知液

続いては、「ガス漏れ検知器」で確認します。

ガス漏れ検知器を該当箇所に近付けることで、ガスが漏れているかどうかチェックすることができます。

可能性として低いのですが、念の為に室外機の裏側の熱交換器付近も確認しておきましょう。もし、ガス検知器が反応する場合、室外機の熱交換器からガスが漏れている可能性もあります。

室外機の配管接続部にて、泡が膨らむような事があったり検知器が反応するようであれば、ポンプダウンの後、フレアを作り直ししっかりと接続しましょう。

 

室内機配管接続部

もし、室外機の配管接続部に問題が無ければ、室内機の配管接続部の可能性が考えられます。

ちなみにですが、右後ろや右横のように接続部を確認できる状態であれば、室内機が取り付いている状態で確認することができます。

ただし、左後ろや左横、左下の場合だと、室内機の裏側で接続されているので、一度室内機を取外さなければ確認できません。

また、室内機を取外す前にはガス漏れ検知器を使用し、室内機の熱交換器周辺を確認するようにしましょう。なぜなら、可能性としては低いのですが、室内機の熱交換器からガスが漏れているケースも考えられるからです。

ポンプダウンをする前に確認しておくことで、効率よくガス漏れ箇所を確認する事ができます。それでは、室外機からガス漏れしていないか確認した上で、取り外しするようにしましょう。

室内機側配管接続部がネバネバしていたり、フレア内部が黒ずんでいた場合、ガス漏れの可能性があります。

該当する場合には、室外機同様にフレアを作り直し慎重に接続しましょう。

真空引き

真空引きをすることで、どこでガスが漏れているかある程度の範囲で絞り込む事が可能です。

正確に調査していく為、真空ポンプとサービスバルブの間がしっかりと真空状態になっているか確認しましょう。そうすることで、真空ポンプからサービスバルブ間で問題が起きていない事が証明されます。

続いては、室外機のサービスバルブ側から室内機間の真空引きをしましょう。

ここまで入念に調査&対応しても、真空引き後にメーターの数値が減るようであれば、室内機か室外機の熱交換器系統にて、ガス漏れしている可能性があります。

室外機か室内機の熱交換器からガス漏れしていると予想できた場合、5年以内のエアコンであれば、メーカーが無償で修理してくれる可能性があります。

その場合、お客様の代わりにメーカーに事情を説明し、段取りを組むようにしましょう。

 

 

③室内機の逆勾配

水漏れの3つ目の原因は「室内機の逆勾配」です。

逆勾配には2つのパターンが考えられます。

  1. 室内機の傾きによる逆勾配
  2. ドレンホースの傾きによる逆勾配

上記の2パターンの逆勾配により、水漏れが発生している可能性があります。

まずは、室内機の傾きによる逆勾配からご説明します。

 

①室内機の傾きによる逆勾配

右側にドレンホースがついている場合で説明します。

右側についているドレンホースへ水を流す為には、左から右へ流れるようにしなければなりません。つまり、室内機の傾きが平行、もしくはほんのわずかに左側が上がっていれば勾配が確保できているという事になります。

室内機の右側が上がっていると逆勾配となり、水が外に流れなくなります。

その結果、ドレンパン内に水が溜まってしまい、室内機から水が漏れてくるという訳です。

 

②ドレンホースの傾きによる逆勾配

ドレンパン内詰まりではなく、室内機の勾配が正常な場合で水漏れしたとしたら、ドレンホース設置が悪い可能性があります。

構造的には、スリーブ内でドレンホースが上を向いてしまって、水が流れなくなるケースが考えられます。これは、ドレンホースを取付ける際に、業者が勾配を考えずに取付けた悪い例です。

今お伝えした逆勾配のケースですが、エアコンを設置してからすぐに水が漏れてきた場合、逆勾配による原因の可能性が非常に高いと覚えておいて下さい。

逆を言えば、エアコンを設置してから数年経った後に水漏れしたとしたら、逆勾配が原因で水漏れしたとは考えにくいと考えられます。

なので、ドレン詰まりの可能性がないか確認した後は、

正面から見て室内機が逆勾配になっていないか?
室内機から見てドレンホース側から水が漏れているか?

 

これら2点を確認し、逆勾配の疑いがあれば取付けた業者に連絡しましょう。

また業者側の対応もご紹介します。

まずは室内機の正面に立ち、逆勾配になっていないか確認して下さい。確認後、ドレンパン内詰まりの対応をし水が流れてこない場合、ほんの少しだけ室内機を傾けてみましょう。

この対応で水が流れてくるようであれば、室内機の取付時に逆勾配になっている可能性が高いです。修理するポイントは、室内機の平行とドレンホースの傾きです

室内機の場合は、水平器をあて問題無く水平がとれているか確認して下さい。

水平を確認後、室内機に水を流し排出されるか確認しましょう。

それでも水が流れない場合には、ドレンホースの勾配を確認する必要があります。

可能であれば、室内機のパーツやカバーを取外し、ドレンホースの勾配を確認&改善しましょう。対応が難しいのであれば、ポンプダウン処置をし室内機を外した後、ドレンホースの勾配がとれているか確認して下さい。

 

 

④室内機側保温処置

水漏れの4つ目の原因は「室内機側保温処置」です。

エアコンは冷房運転時に、冷媒管やドレンホースが結露し水が発生することがあります。つまり、水が発生する箇所に対して適切な保温処置をしていなければ、そこから水が漏れてくる可能性があるという訳です。

室内機側の保温処置の箇所は2つあります。

  1. 冷媒管接続部
  2. 室内に面するドレンホース

こちらの2点に対して、保温処置がしていないと水漏れする可能性があります。

 

①冷媒管接続部

冷媒管接続部とは、室内機側の配管を接続する箇所を差します。

この接続箇所に対して、結露を防止するための保温処置をしていないと、室内機内から水が漏れる可能性があるという訳です。

例えば、室内機側の保温材の切れ目が下に向いていたり、保温する為の包帯が巻いていない場合、結露し水漏れする可能性があります。

保温処置としては、保温材の切れ目を上に向けテープで固定します。

その後、切れ目の部分に対して包帯を巻いていきます。大体1往復ぐらいで大丈夫です。

しっかりと保温処置ができたら、化粧テープを巻いて綺麗に固定します。

ちなみにですが、冷媒管接続箇所やドレンホースが室外に出る場合であれば、保温処置をしなくても大丈夫です。

保温処置をする基準としては、室内やスリーブ内にて配管接続する場合、保温処置をしなければなりません。

左後ろや左横、左下の場合であれば、冷媒管の保温処置は必ず行ってください。

なぜなら、左側から配管を出す際は、室内機の裏側で接続する必要があるからです。つまり、確実に配管のつなぎ目を上に向け、しっかりと包帯を巻かないと水が漏れてくる危険性があるという訳です。

というわけで、室内機を取外した時点で、保温材の切れ目が下向きだったり包帯が巻いていない場合、完全な施工不良と言えます。

業者の方が取外した際、配管接続部に保温処置がしてあるか確認させてもらいましょう。

 

②室内に面するドレンホース

室内機側保温処置の2つ目は、室内に面するドレンホースです。

結論から申しますと、新設したドレンホースが室内側やスリーブ内に面している場合、結露し水漏れする可能性があります。つまり、室内やスリーブ内に面したドレンホースには、保温処置しなければいけないということです。

ちなみに、室内機側のドレンホースには元々保温材が巻かれており、保温処置をしなくてもいい構造となっております。

室内機側のドレンホースと新設するドレンホースのつなぎ目に関しては、必ず奥まで差込み抜けないようテープでしっかりと固定しておいてください。

もう一点、室内機側のドレンホースの取付が甘いと水漏れする可能性があります。

また、室内機側のドレンホースは、このようにビスで止める構造となっているので、しっかりとドレンホースを奥まで差込み、ビスを固定しておかないとドレンホースが外れてしまう可能性があるので注意しましょう。※ビス止めしないドレンホースもあります

 

 

⑤ドレンパン割れ

水漏れの5つ目の原因は「ドレンパン割れ」です。

ドレンパンとは、室内機の熱交換器から発生した水を受け取り、ドレンホースまで水を流す通り道のことです。

このドレンパンが何かしらの原因で割れてしまうと、室内機から水が漏れてしまうという訳です。ちなみに、このドレンパンは強い衝撃を与えたりしない限りは、ひびが入ったり割れたりする可能性は低いです。

ドレンパンが割れてしまう可能性としては、

 

  • 取付前にエアコンを落下させ破損
  • エアコンの移設時に衝撃を与えてしまい破損
  • 分解洗浄クリーニングを依頼した際に破損

 

というような要因が考えられます。

また、購入して2~3年程度の新しいエアコンで「ドレンパンが割れていますね~」と診断されたら、これらの要因に該当するかもしれません。

とはいえ、初期不良や運転時の振動により、ひびや割れてしまったりすることも100%無いとは言い切れませんので、あくまでも可能性として頭に入れておいてください。

エアコン業者としてドレンパン割れ対応するのであれば、お客様の代わりにメーカー問合せをし、修理依頼の段取り(日程決め)まで対応しましょう。

 

お客様の中には、

どこに電話をすれば良いのか?
受付者に対して何を話せばいいのか?

このように、どうすればいいのか分からないお客様が多いと思います。

お客様からしたらメーカーの連絡先を調べたり、エアコンの状況を説明するのは正直面倒だと感じるのではないでしょうか?

お客様の悩みを解消し満足して頂く為、お客様の代わりにメーカー問合せをし、修理依頼の段取り(日程決め)まで対応しましょう。

 

まとめ

今回の動画では、エアコンから水が漏れる5つの原因と対処法に関して解説させて頂きました。

  1. ドレンパン内詰まり
  2. ガス漏れ
  3. 室内機の逆勾配
  4. 室内機側保温処置
  5. ドレンパン割れ

水漏れの原因や対処法に関して、かなり細かい所までお話させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?

この記事を見れば、水漏れの問題に対して業者がどんな対応をするのかを確認しながら対応できるようになります。

水漏れの原因を突き止め問題を解消し、少しでも早く快適な生活を取り戻しましょう。

ちなみにですが、でんきの学校では今回の「水漏れ」のように、エアコンに関するお役立ち情報を数多く掲載しております。

お役立ち情報を掲載している理由としては、将来的にエアコン取付工事を学び、仕事にしたいと考えている方に、現場で役立つ情報を提供しております。

今回のお役立ち情報では、エアコンから水が漏れてしまうというお客様に対して、原因や改善策をお伝えすることができるようになって頂くために作成しています。

お客様の疑問や悩みに対してしっかりと答えることができないと、信用を失い不信感を抱かれる可能性もあるので、エアコン取付工事ができるだけでなく様々な知識を付けておく必要があるというわけです。

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